小説の書き方:初心者が最初の一作を書き上げるまでの7ステップ

Novelleo編集部 · 更新 · 13 分で読めます

結論

初心者が小説を書き上げるには、アイデアを一文にし、結末まで決めたプロットを作り、主人公の望みと障害を決め、章立てしてから書き出します。途中で直さず最後まで書き、数日寝かせてから推敲します。最初の一作は原稿用紙30〜50枚ほどの短編がおすすめです。

小説を書くには、まず何から始めればいい?

特別な道具も資格も要りません。いちばん大事なのは、最初の一作の目標を「うまく書くこと」ではなく「最後まで書き上げること」に置くことです。途中で止まった傑作より、粗くても完成した一作のほうが、次に書くときの力になります。

そのために、最初は短編をおすすめします。400字詰め原稿用紙で30〜50枚(1万2,000〜2万字)ほどなら、登場人物も場面も少なくて済み、数週間で結末までたどり着けます。長編の構想があっても、まず短編で一度「書き終える」経験をしておくと、長い作品でも途中で迷いにくくなります。

書きはじめる前に、好きな小説を一冊選び、場面ごとに何が起きているかを箇条書きにしてみるのもおすすめです。どこで人物が登場し、どこで状況が変わるのかが見えてくると、自分の作品を組み立てるときの手本になります。

ここからは、アイデア→プロット→登場人物→章立て→書き出し→最後まで書く→推敲、の7ステップで進めます。

ステップ1:アイデアはどうやって形にする?

思いついたアイデアは、「〇〇な主人公が、〇〇のために、〇〇する話」という一文にしてみます。一文で言えないうちは、まだ物語の芯が決まっていません。

例えば「定年を迎える駅員が、廃線になる駅の最後の一日に、20年前の忘れ物の持ち主を探す話」。これだけで、主人公、目的、期限、舞台が決まります。ここまで絞れれば、あとはこの一文を膨らませていくだけです。

アイデアが浮かばないときは、身近なことを一つだけずらして「もし〜だったら」と考えてみましょう。「もし毎朝同じ電車に乗り合わせる人が、ある日を境に一人ずつ姿を消していったら」のように、日常に一つだけ違和感を置くと、物語が動き出します。

一文にしたアイデアは、ノートやスマートフォンのメモに書きためておきましょう。いくつかたまったら、結末がいちばん見えているもの、自分がいちばん読みたいものを選ぶと、最後まで書き切りやすくなります。

ステップ2:プロットはどう作る?

プロットとは、物語の出来事を順番に並べた設計図です。初めての小説が途中で止まる原因の一つは、結末を決めずに書きはじめることです。書く前に、終わり方だけは決めておきましょう。

昔から使われている起承転結の型に当てはめると、全体の流れを短くまとめられます。一つの段階を1〜2行で書けば十分です。起承転結のかわりに、設定・対立・解決の「三幕構成」で考えてもかまいません。どの型でも大切なのは、始まりと終わりで、主人公か状況の何かが変わっていることです。

長編の場合は、全体の起承転結を決めたあと、それぞれの段階をいくつかの章に分けていきます。例えば全12章なら、起に2章、承に5章、転に3章、結に2章のように割り振っておくと、中盤で迷いにくくなります。下の表は、ステップ1の駅員の話を起承転結で組んだ例です。

起承転結で組んだプロットの例
段階役割駅員の話の例
起主人公と状況を示す廃線前日、駅員の最後の勤務が始まる
承目的に向かって動き出す20年前の忘れ物の記録から、持ち主を探しはじめる
転予想外の出来事で状況が変わる持ち主は、かつて自分が見送った家出少年だったとわかる
結変化の結果を見せる最終列車で、大人になった少年が駅に降り立つ

ステップ3:登場人物はどう作る?

登場人物で最初に決めるのは、外見より「望み」と「障害」です。主人公が何を欲しがっていて、何がそれを邪魔しているのか。この二つがぶつかるところに、物語の緊張が生まれます。

脇役にも、小さな望みを一つ持たせましょう。主人公を助けるためだけにいる人物より、自分の都合で動く人物のほうが、場面に厚みが出ます。駅員の話なら、廃線に反対する駅前の商店主や、早く駅を閉めたい本社の担当者がそうした役割を担えます。

短編なら、主な人物は2〜3人で十分です。人数が増えるほど、一人ひとりの描写が薄くなります。名前は、時代や年齢に合っているか、ほかの人物と似すぎていないかを確かめましょう。次のシートを、主人公と、主人公にいちばん影響を与える人物の分だけ埋めてみてください。

登場人物シート
名前(読み方):
年齢・職業:
望み(この物語で手に入れたいもの):
障害(それを邪魔するもの):
弱点・怖れていること:
口ぐせ・よくする仕草:
物語の最初と最後で変わること:

ステップ4・5:章立てと書き出しはどうする?

プロットができたら、それを場面や章に分けます。短編なら3〜5場面、長編なら一つの章に一つの出来事を入れ、章の終わりに「次はどうなる?」という引きを置くと、書き手も読み手も先へ進みやすくなります。

書き出しでは、目覚まし時計の音や天気の説明から始めないのがコツです。物語が動く直前か直後から始めましょう。駅員の話なら「最終日の始発に、客は一人も乗らなかった。」のように、状況と感情が一度に伝わる一文から入ると、読み手はすぐに物語の中に立てます。

人物の生い立ちや町の歴史などの説明は、最初にまとめて書く必要はありません。物語が進む中で、必要になった分だけ少しずつ出していけば十分です。

章立ての例として、駅員の話を5つの場面に分けると次のようになります。

  • 場面1:始発前のホーム。最後の勤務が始まる
  • 場面2:遺失物の台帳に、20年前の古い記録を見つける
  • 場面3:記録を手がかりに、町の人に話を聞いて回る
  • 場面4:持ち主が、あの日見送った家出少年だと気づく
  • 場面5:最終列車。ホームに降り立つ一人の客

ステップ6:最後まで書き切るには?

書きながら前の文を直しはじめると、いつまでも最初の場面から進めません。初稿は「あとで直す」と割り切り、気になる箇所には【あとで】などの印だけをつけて先へ進みましょう。

毎日の量を決めておくのも効果的です。1日800字(原稿用紙2枚)なら、2万字の短編は25日で書き終わります。時間がない日は一行だけでも書き、物語から離れないことを優先してください。

書く場所と時間を固定するのも、続けやすくする方法の一つです。通勤電車の中、昼休みの15分、家族が寝たあとの台所など、「ここに座ったら書く」という場所を決めておくと、書きはじめるまでの迷いが減ります。

どうしても続きが浮かばないときは、書けそうな場面を先に書くか、結末の場面を先に書いてしまう方法もあります。ゴールの景色が見えると、そこへ向かう途中の場面が思い浮かびやすくなります。

ステップ7:推敲では何を直す?

書き上げたら、数日から1週間ほど原稿を寝かせます。時間を置くと、書いた本人ではなく読み手の目で読み直せるようになります。

文章を直すときは、説明を行動に変えられないかを見ていきます。例えば「彼はとても緊張していた。」は、「彼は切符を三度たしかめてから、改札に通した。」のように行動で見せると、読み手が自分で緊張を感じ取れるようになります。最後に、信頼できる人に一度読んでもらうと、自分では気づけない分かりにくさが見つかります。

直すときは、次の順番で大きい問題から見ていきましょう。文章を磨いたあとで場面ごと削ることになると、手間が無駄になってしまうからです。

  1. 構成:結末は決めたとおりに着地しているか。要らない場面はないか
  2. 人物:主人公の望みがぶれていないか。最初と最後で何かが変わったか
  3. 視点:一つの場面の中で、誰の目で書いているかが混ざっていないか
  4. 文章:声に出して読み、長すぎる文や同じ語尾の連続を直す
  5. 表記:数字の書き方、漢字とひらがなの使い分けをそろえる

小説は何文字くらい書けばいい?短編・中編・長編の目安

小説の長さは、400字詰め(20字×20行)の原稿用紙に書いたら何枚になるかで表すことがよくあります。パソコンで書く場合は、20字×20行の設定にするか、総文字数を400で割るとおおよその枚数がわかります。改行や会話文が多い原稿は、実際の枚数が文字数からの計算より多くなります。

新人賞に応募するなら、一般的な目安より各賞の規定が優先です。次の例は、2026年9月時点で公開されている募集要項の枚数規定(400字詰め原稿用紙換算)です。規定の枚数を外れると選考の対象にならない賞もあるので、応募前には必ずその回の最新の要項を公式ページで確認してください。

その下の表は、短編・中編・長編の一般的な目安です。区切りに公式の定義はなく、人や媒体によって前後します。

  • 日経「星新一賞」一般部門:1万字以内
  • 文學界新人賞:70枚以上150枚以下
  • 群像新人文学賞:70枚以上250枚以内
  • 小説すばる新人賞:200〜500枚程度
  • 江戸川乱歩賞:350〜550枚
小説の長さの一般的な目安(400字詰め原稿用紙換算)
区分枚数の目安文字数の目安
ショートショート25枚前後まで1万字前後まで
短編100枚前後まで4万字前後まで
中編100〜300枚前後4万〜12万字前後
長編300枚前後から12万字前後から

Novelleoで最初の小説を書くには?

Novelleoは、本を書くためのアプリです。「小説」を選んでいくつかの質問に答えると、タイトル、あらすじ、登場人物、4〜20章の章立てが用意されます。ステップ1〜3で考えた一文のアイデアや主人公の望みを答えに使うと、自分の物語の設計図から始められます。

本文はAIと一緒に章ごとに下書きし、次の章で場面を足すか、ひねりを入れるか、プランどおりに進めるかを自分で決められます。すべての行を自分で直せ、AIによる書き直しや執筆コーチも使えます。書き上げた作品はPDFやWordで書き出せます。最初のAI章は無料です。

よくある質問

小説の書き方の本や講座は必要ですか?
なくても書きはじめられます。まず一作書き上げてから本や講座に触れると、自分がどこでつまずいたかが分かっているぶん、学べることがぐっと増えます。
一人称と三人称、どちらで書けばいいですか?
初心者には、主人公の目で語る一人称か、主人公一人に寄り添う三人称がおすすめです。どちらを選んでも、一つの場面の中で視点を混ぜないことが大切です。
途中で止まってしまった小説はどうすればいいですか?
まず結末を決め直し、止まった場面を飛ばして先を書いてみてください。それでも進まないなら、その作品はいったん寝かせて短編を一つ書き上げ、完成の感覚をつかんでから戻るのも一つの方法です。
パソコンとスマートフォン、どちらで書けばいいですか?
どちらでもかまいません。スマートフォンはすき間時間に書き進めやすく、パソコンは推敲や全体の見直しがしやすいのが利点です。下書きはスマートフォン、推敲はパソコン、と使い分ける方法もあります。
新人賞に応募するときに気をつけることは?
最新の募集要項を公式ページで確認し、枚数、書式、応募方法を守ることです。日経「星新一賞」のように、生成AIを使う場合の条件を要項で定めている賞もあるので、あわせて確認しましょう。

最初の小説を書きはじめる

最初のAI章は無料です。

出典

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AIの補助で下書きし、Novelleo編集部が編集しました。