自分史のための質問カード
人生の10の時期にわたる120の質問です。自分史を書きはじめるときにも、親や祖父母に話を聞くときにも使えます。
結論
良い質問は、要約ではなく場面をたずねます。場所、におい、人、ある一日。子どもの頃と家族から始め、つらい時期は後の回に回し、最後は明るい記憶で締めくくりましょう。ひとつの良い答えが、ひとつの章になります。
押して、今日の質問を引いてみましょう。
使い方のコツ
- 1回にひとつの時期だけ選びます。質問10〜12個で1時間ほどになります。
- 次に進む前に「それからどうなりましたか?」「どんな様子でしたか?」と一度だけ深掘りします。
- 許可を得て録音し、その日のうちに一番よかった話を三つ書き留めます。
- 良い答えは章の種です。場面、そこにいた人、それが意味したこと。
幼いころ
1. いちばん古い記憶は何ですか。どこで、だれと一緒でしたか。 2. 子どものころ、お正月の朝の家はどんなにおいがしましたか。 3. 目を閉じると浮かぶ、子どものころの部屋はどんな部屋ですか。中を案内するように話してください。 4. いちばんよくした遊びは何ですか。だれに教わりましたか。 5. 小学校に上がったばかりのころ、ふつうの日曜日はどんな一日でしたか。 6. 子どものころ、どんなことで叱られましたか。大人たちはどんな様子でしたか。 7. 今でも味を思い出せる、子どものころの食べ物は何ですか。だれが作ってくれましたか。 8. 子どものころ、家のまわりではどんな音が聞こえていましたか。 9. 子どものころ怖かったものは何ですか。どうやって怖くなくなりましたか。 10. 家族のほかに、気にかけてくれた大人はいましたか。その人は何をしてくれましたか。 11. 大きくなったら何になりたかったですか。そう思ったきっかけは何でしたか。 12. 赤ちゃんのころのことで、家族がよく話していたエピソードはありますか。
家族
1. 育ててくれた人の、今でもはっきり思い浮かぶ癖やしぐさは何ですか。 2. 祖父母はどこの出身でしたか。そのことをどうやって知りましたか。 3. 家族そろっての夕食は、どんな景色で、どんな音がしていましたか。 4. 親戚のなかで話し好きだったのはだれですか。その人がいちばんよく話していたのはどんな話ですか。 5. 家では誕生日をどんなふうに祝っていましたか。 6. 親がよく口にしていて、今でも耳に残っている言葉はありますか。 7. きょうだいやいとことは、どんなことでけんかをしましたか。どうやって仲直りしましたか。 8. 家族の大人たちはどんな仕事をしていましたか。子どもの目にはどう映っていましたか。 9. 家族の習わしのなかで、これからも続けてほしいものは何ですか。 10. 親を「親」ではなく、ひとりの人として見たのはいつでしたか。 11. 大人になってから知って驚いた、家族の昔の話はありますか。 12. 家族のなかで自分がいちばん似ているのはだれですか。どんなところでそう感じますか。
学生時代
1. 毎朝どうやって学校に通っていましたか。通学路には何がありましたか。 2. 今でも覚えている先生はだれですか。その先生の言葉や行動で心に残っているものは何ですか。 3. 教室はどんなにおいがして、どんな音がしていましたか。 4. 学校でいちばん仲のよかった友だちはだれですか。どうやって仲よくなりましたか。 5. 得意だった科目と、苦手だった科目は何ですか。 6. 給食やお弁当で、好きだったもの、苦手だったものは何ですか。 7. 学校で何もかもうまくいかなかった一日のことを聞かせてください。 8. 運動会や遠足、修学旅行で、今も忘れられない場面はありますか。 9. 学校で、心から自分を誇らしく思えた瞬間はありましたか。 10. 放課後はどこで、だれと、何をして過ごしていましたか。 11. 破った校則、あるいは破りたくてたまらなかった校則はありますか。 12. 学生時代の自分にひとことだけ伝えられるとしたら、何と言いますか。
はじめての仕事
1. 生まれてはじめて自分で稼いだお金は、どうやって得たものですか。何に使いましたか。 2. はじめての本格的な仕事について教えてください。職場の様子、におい、人、上司はどうでしたか。 3. 学校では教わらなかったけれど、仕事で学んだことは何ですか。 4. 働きはじめのころ、あなたを信じて任せてくれた人はいましたか。 5. 仕事でいちばんつらかった一日は、どんな日でしたか。 6. いちばん多くを学んだ仕事上の失敗は何ですか。 7. 長く続けた仕事は、自分で選んだのですか。それとも、なりゆきでしたか。 8. 朝起きてから夜寝るまで、ふだんの仕事の日はどんな一日でしたか。 9. はじめての給料はいくらでしたか。そのとき、多いと感じましたか。 10. 今でもときどき思い出す同僚はいますか。どんな人でしたか。 11. 仕事のなかで、ひそかにいちばん得意だったことは何ですか。 12. その仕事をしていなかったら、何をしていたと思いますか。
恋と友情
1. 人生でいちばん大切な人とは、どうやって出会いましたか。ひとつの場面のように話してください。 2. 初恋はどんなものでしたか。相手はその気持ちを知っていましたか。 3. 今でも覚えている、はじめてのデートの場面はありますか。 4. 「この人はほかの人とは違う」と感じたのはいつでしたか。 5. その人をすぐに思い出させる歌、場所、においは何ですか。 6. いちばんよくけんかした理由は何でしたか。どうやって仲直りしましたか。 7. いちばん長く続いている友情について教えてください。何がその関係を支えてきましたか。 8. 大切な人がしてくれたことで、いちばんうれしかったことは何ですか。 9. 何でもない平日に、愛情はどんな形で表れていましたか。 10. いつの間にか疎遠になった友人はいますか。今その人に伝えたいことはありますか。 11. だれかと人生を共にすると決めたとき、それはどんな日で、どんな決断でしたか。 12. 若いころには知らなかった、愛について学んだことは何ですか。
住まいと土地
1. これまで住んだなかで、いちばん好きだった家はどこですか。玄関はどんな様子でしたか。 2. 育った家の窓からは、何が見えましたか。 3. 新しい家に引っ越した日のことを教えてください。最初に運びこんだものは何でしたか。 4. 覚えている近所のお店や路地はありますか。だれが切り盛りしていましたか。 5. いちばん影響を受けた町はどこですか。どんなふうに影響を受けましたか。 6. 忙しい夕方の台所は、どんなにおいがしていましたか。 7. 旅先で見て、今も忘れられない景色は何ですか。 8. 引っ越しで手放さなければならなかったものはありますか。今も恋しく思いますか。 9. いちばんよく覚えているご近所さんはだれですか。なぜその人を覚えているのでしょう。 10. ひとりになりたいとき、どこへ行きましたか。 11. 家から家へと、ずっと一緒に移ってきた家具や物はありますか。 12. 昔暮らした場所でもう一度だけ午後を過ごせるなら、どこへ行きたいですか。
つらかった時期
1. 人生でいちばんつらかった年はいつですか。そのころのふつうの一日はどんなふうでしたか。 2. いちばん苦しいとき、そばにいてくれたのはだれですか。 3. もうやめたいと思ったとき、何が前に進ませてくれましたか。 4. 自分を変えた別れや喪失について教えてください。その日のことで覚えていることは何ですか。 5. お金に困った時期はありましたか。家族はどうやって乗りきりましたか。 6. どれを選んでも正解がないような決断をしたことはありますか。 7. その時期、何が眠りを助けてくれて、何が眠れなくさせましたか。 8. つらい経験をしたからこそ知った、自分の一面は何ですか。 9. 許さなければならなかった人、あるいは許してほしかった人はいますか。 10. 震災や不況のような社会の大きな出来事は、暮らしにどんな形で入りこんできましたか。 11. ほかに何も支えにならなかったとき、小さな慰めになったものは何ですか。 12. 今ふり返って、あの時期のまっただ中にいた自分に何と声をかけますか。
誇りに思うこと
1. あまり人に話していないけれど、ひそかに誇りに思っている瞬間は何ですか。 2. 努力がようやく実った日のことを教えてください。その知らせを聞いたとき、どこにいましたか。 3. 自分の手で作ったり直したりしたもので、今でも思い出すものは何ですか。 4. 自分のため、あるいはだれかのために声を上げたのはいつでしたか。 5. 何年もかけて達成した目標は何ですか。 6. いちばん長く心に残っているほめ言葉は何ですか。 7. 自分でも驚くようなことをやってのけたのは、どんなときでしたか。 8. 育てた人、教えた人、助けた人を、いちばん誇らしく思ったのはいつですか。 9. 思いきって挑戦してよかったと思うことは何ですか。 10. 人より遅れて身につけたけれど、身につけてよかったことは何ですか。 11. 誇らしい瞬間を写した写真はありますか。写真に写っていない、そのまわりの様子も教えてください。 12. どんな人として覚えていてほしいですか。
大切にしている考え
1. 若いころは信じていなかったけれど、今は信じていることは何ですか。 2. 善悪の区別を、だれに、どうやって教わりましたか。 3. 育った家で、信仰や宗教はどんな存在でしたか。それとも、あまり縁がありませんでしたか。 4. 大事なことについて考えを改めたのはいつでしたか。 5. だれも見ていなくても守っている、自分なりの決まりは何ですか。 6. よい人生とは、どんな人生だと思いますか。 7. これだけはどうしても譲れない、ということは何ですか。 8. ものの見方を変えた本、歌、会話は何ですか。 9. 世の中のことで腹が立つのはどんなことですか。逆に、希望を感じるのはどんなときですか。 10. あなたにとって「よいご近所さん」とはどんな人ですか。 11. 自分たちの世代について、世間が誤解していると思うことは何ですか。 12. 毎日の暮らしのなかで、感謝の気持ちはどんな形で表れていますか。
次の世代へ
1. 18歳のころ、だれかに教えてほしかったと思うことは何ですか。 2. 孫の世代に伝えたい、お金についての助言は何ですか。 3. 結婚する人や、人生のパートナーを選ぶ人に知っておいてほしいことは何ですか。 4. 聞き流してしまったけれど、今思えばいちばんよかった助言は何ですか。 5. 何もかもうまくいかない日を、どうやって乗りきりますか。 6. 子育てについて、あとになって気づいたことは何ですか。 7. お金をかける価値のあるもの、ないものは何だと思いますか。 8. ずっと先まで、家族に続けていってほしいことは何ですか。 9. 家族のなかで絶やしてほしくない料理や技、暮らしの知恵は何ですか。 10. 今の仕事が自分に合っているかどうかは、どうすればわかると思いますか。 11. まだ生まれていない家族に、伝えたいことは何ですか。 12. もし人生が一冊の本なら、最後の一文は何にしたいですか。
よくある質問
- 親への聞き書きは、どんな質問から始めればいいですか?
- 答えやすい場面の質問からです。子どもの頃に住んでいた家や町、好きだった食べ物など、具体的なことを聞くと話が自然につながります。
- 自分史を書くには、質問はいくつ必要ですか?
- 思ったより少なくて大丈夫です。場面として書き起こした良い答えが10個あれば、10章の自分史の骨組みになります。
- 自分の自分史にも使えますか?
- はい。質問は「あなた」に向けて書かれているので、人に聞くときにも、自分で答えるときにも使えます。
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